突然「ウイルスに感染しました」と表示されたときの正しい対処法

■ はじめに

パソコンやスマートフォンを使っていると、突然画面に
「ウイルスに感染しました!今すぐ対処してください」
「あなたのシステムは重大な危険にさらされています」
といった警告が出て、驚いたことはありませんか?

その表示、ほとんどの場合は本物ではなく、ユーザーをだまして電話をかけさせる詐欺です。
このような手口は「サポート詐欺」と呼ばれています。

このページでは、こうした画面に出会ったときにどう対応すればよいか、初心者にもわかりやすくまとめています。


■ なぜこんな警告が出るの?

これは、広告や不正なサイト経由で表示される偽のウイルス警告画面です。
多くは「マイクロソフト」や「Apple」などの企業を装い、

  • 電話をかけさせて偽のサポートにつなげる
  • ソフトを買わせる
  • 遠隔操作で個人情報を盗む
    といった目的があります。

本当にウイルスに感染しているわけではない場合がほとんどです。


■ 状況別:こんなときどうする?

【パターン①】警告画面が出たとき

【やること】

  • 画面が閉じられる場合はそのまま閉じる
  • 閉じられない場合は、ブラウザ(Chrome、Edgeなど)を強制終了する
  • スマートフォンの場合はタブをすべて閉じるか、端末を再起動する

【やってはいけないこと】

  • 表示された電話番号に電話をかけない
  • 「OK」「スキャン開始」などのボタンを押さない
  • 書かれている内容をうのみにしない

【パターン②】電話をかけてしまったとき

【やること】

  • すぐに電話を切る
  • もし話をしてしまっても、情報を伝えていなければ問題なし
  • 不安な場合は、家族や職場、セキュリティ窓口に相談する

【やってはいけないこと】

  • 相手に言われるままソフトをインストールしない
  • クレジットカード番号やパスワードを教えない
  • 「今すぐ対応しないと危険」と言われても慌てない

【パターン③】情報を伝えてしまったとき

【やること】

  • クレジットカード情報を伝えた場合は、カード会社に連絡し利用停止・再発行を依頼する
  • パスワードを伝えた場合は、該当サービスのパスワードをすぐに変更する
  • 同じパスワードを他でも使っている場合は、すべて変更する
  • 警察や消費生活センターへの相談も検討する

■ 日頃からできる予防策

  • ウイルス対策ソフトを導入しておく(無料でも可)
  • OSやブラウザは常に最新の状態に保つ
  • 「突然の警告」はまず疑う
  • 家族や知人にも、こうした詐欺があることを共有しておく

■ まとめ

突然の警告画面に驚いてしまう気持ちは当然です。
しかし、ほとんどの場合は本物のウイルス感染ではなく、あなたをだますための偽の表示です。

  • 電話をしない
  • ボタンを押さない
  • 一人で対応しようとしない

この3つを守ることで、詐欺の被害は防げます。
「おかしいかも?」と思ったら、落ち着いて対処しましょう。

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