シーン
ソフィアは最近、子どもがスマホを見たあと元気がなさそうにしていることに気づいた。スマホを隠すような仕草も増え、「まさかネットでいじめられてるのでは…」と心配になり、セキュリティの専門家アマンダに相談することにした。
ネットいじめから守る具体的な対応
ソフィア:
「アマンダ、最近うちの子がスマホを見るたびに表情が暗くて…。話しかけても“別に…”って。ネットいじめじゃないかって心配なの。」
アマンダ:
「心配になるの、よくわかるわ。でも大丈夫、できることはたくさんあるわ。子どもの心のケアと、セキュリティの両方から守ることが大切なの。」
1. SNSの公開範囲を確認しよう
アマンダ:
「まず、SNSのプロフィールや投稿の公開範囲を一緒に確認してみて。公開設定が“全体公開”になっていると、知らない人からも見られてしまうの。」
対応ポイント:
- InstagramやX、TikTokなどは“非公開”や“フォロワー限定”に設定
- 知らない人からのDMやコメントを制限できる機能も活用
- 本名・学校名・自宅の場所など個人情報を載せないように指導
2. ブロック機能や通報機能を教えておこう
アマンダ:
「ネット上で嫌なことをされたときの“対処方法”を事前に知っているかどうかで、子どもの安心感は全然違うのよ。」
対応ポイント:
- 不快な相手はすぐにブロックできることを教える
- 各アプリには通報機能(報告)があることを説明
- ブロックや通報をしたら、保護者にもすぐ知らせるルールを作っておく
3. アカウントのセキュリティ設定を強化する
アマンダ:
「もしアカウントが乗っ取られてしまったら、いじめとは別のトラブルに発展することもあるわ。まずは“乗っ取られにくい状態”を作っておくことが大事よ。」
対応ポイント:
- パスワードは簡単な単語や誕生日にしない
- 多要素認証を必ず設定する
- ログイン履歴が見られるアプリでは不審なアクセスがないか確認
4. 不安なときは「スクリーンショット」で記録を残す習慣を
アマンダ:
「もし、いじめや悪質なメッセージが届いたときは、すぐに削除せずにスクリーンショットで証拠を残しておくように伝えてね。」
対応ポイント:
- メッセージ、投稿、コメントなどの証拠を画像で保存
- 学校や相談機関に相談する際にも役立つ
- 一緒に「記録ボタン」としてスマホの操作を練習しておくのも◎
5. “親に言える雰囲気”を日頃から育てることが最大の対策
アマンダ:
「どんなセキュリティよりも大事なのが、“親に話せる安心感”を子どもが持っているかどうかなのよ。」
対応ポイント:
- 「困ったら話していいんだよ」と定期的に伝える
- 親がSNSやネットのことに多少詳しくなることで、子どもも話しやすくなる
- 「どうして気づけなかったんだろう…」と自分を責めないこと。今、対応していることが何より大切
まとめ:ネットいじめからわが子を守るための5つのセキュリティ対策
- SNSの公開範囲や個人情報を見直す
- ブロック・通報機能の使い方を教えておく
- パスワードや多要素認証でアカウントを守る
- いじめの証拠はスクリーンショットで記録
- 話しかけやすい親子関係を日常でつくる
ソフィア:
「アマンダ、ありがとう…。ネットの設定やルールって、子ども任せにしちゃってたかも。でも今日から、少しずつ一緒に見直してみるね。」
アマンダ:
「それでいいのよ。“完璧な親”じゃなくて、“味方でいる親”がいちばん心強いのよ。セキュリティも、日々の会話も、ゆるやかにアップデートしていきましょ。」
コメント