こんにちは。今回は、初心者の方でも安心して読めるように、2025年2月のフィッシング詐欺の実態と、今すぐできる基本的な対策をわかりやすくお届けします。
フィッシング詐欺とは?
フィッシング詐欺とは、本物そっくりのメールやSMS(ショートメッセージ)を送りつけて、あなたの個人情報(ID、パスワード、クレジットカード情報など)をだまし取ろうとする詐欺です。
メールに書かれているリンクをクリックすると、見た目は本物のサイトとよく似た偽サイトにつながり、情報を入力してしまうことで被害につながります。
2月のフィッシング状況は?
2025年2月のフィッシング報告件数は 141,223件。前月よりも5,000件以上増えており、依然として多くの詐欺が報告されています。
中でも多かったのは以下の企業を装った詐欺です:
- Amazon(28.3%)
- PayPay(13.8%)
- Apple、オリコ、NHKなど
これらを合計すると、全体の半分以上が有名企業を装ったものでした。
大量にフィッシングメールが来る…それって大丈夫?
最近、フィッシングメールが何通も届いて困っていませんか?
実は、それはあなたのメールアドレスがすでにどこかから漏れているサインかもしれません。
漏れたメールアドレスは、ネットの裏側で犯罪者の間で売買されていることもあります。一度漏れてしまった情報は、もう元に戻すことができません。
どうすればいい?
- 新しいメールアドレスを作成し、信頼できるメールサービスを使いましょう。
最近のメールサービスでは、送信元が正しいかをチェックして、公式マーク(アイコン)を表示する機能がついているものもあります。 - 大事なサービス(銀行・ショッピング・公共料金など)の登録メールアドレスを順次切り替えることも検討してください。
フィッシング詐欺は多要素認証も突破されることがある?
実は最近のフィッシングでは、あなたが正しいと思って入力した情報を、裏でそのまま本物のサイトに転送してしまう手口が出ています。
その結果、SMSで送られてきた認証コード(2段階認証)までも、だまし取られてしまうケースがあるのです。
対応策は?
- 不審な通知が来たときは、リンクをクリックせず、正規のアプリやサイトから確認しましょう。
- もし、登録内容の変更や身に覚えのない決済の通知が来たら、正規のメールかどうかを確かめて、公式のサポート窓口に連絡してください。
パスワードの管理、もっと安全にするには?
スマートフォンやブラウザには「パスワードマネージャー(管理機能)」がついています。
これは、あなたが登録した本物のサイトでしかIDやパスワードを自動入力しないしくみになっています。
さらに最近では「パスキー」という仕組みも注目されています。
- パスワードの代わりにスマートフォンだけでログインできる
- 他人があなたのIDでログインするのが難しくなる
という、より便利で安全な方法です。
初めて見るサイト、こんなときは立ち止まって!
メールやSMSで届いたリンクから、いきなり個人情報を求められたら注意です。
- クレジットカード番号
- 口座情報
- 携帯電話番号
- ワンタイムパスワード
これらを入力する前に、一度立ち止まって考えてください。
- この操作、本当に必要?
- そのサイト、ちゃんとした運営者情報が書かれてる?
- 同じような詐欺の事例が出ていないか?
を確認することが大切です。
Androidスマホの方は特にご注意を!
Androidのスマートフォンでは、SMSから不正なアプリ(マルウェア)をインストールさせようとする詐欺もあります。
- SMSからアプリをインストールしない
- Google Playプロテクトやウイルス対策アプリで定期チェックを行う
これだけでも、安心感がグッと高まります。
まとめ:詐欺は巧妙。でも、冷静に対処すれば大丈夫
- メールがたくさん届く=アドレスが漏れているかも
- 公式マークがついているメールかどうかを確認
- IDやパスワードは自動入力やパスキーを活用
- 怪しいときは「まず立ち止まる」が合言葉
どんなに巧妙なフィッシングでも、「あれ?おかしいかも」と気づくことが最大の防御になります。
それでは、また次回の「Today’s Security」でお会いしましょう。
安全なネットライフを!
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