Today’s Security: フィッシング詐欺の最新状況と、今すぐできるシンプルな対策 2025.03.22

Todays

出典フィッシング対策協議会 2025年2月報告

こんにちは。今回は、初心者の方でも安心して読めるように、2025年2月のフィッシング詐欺の実態と、今すぐできる基本的な対策をわかりやすくお届けします。


フィッシング詐欺とは?

フィッシング詐欺とは、本物そっくりのメールやSMS(ショートメッセージ)を送りつけて、あなたの個人情報(ID、パスワード、クレジットカード情報など)をだまし取ろうとする詐欺です。

メールに書かれているリンクをクリックすると、見た目は本物のサイトとよく似た偽サイトにつながり、情報を入力してしまうことで被害につながります。


2月のフィッシング状況は?

2025年2月のフィッシング報告件数は 141,223件。前月よりも5,000件以上増えており、依然として多くの詐欺が報告されています。

中でも多かったのは以下の企業を装った詐欺です:

  • Amazon(28.3%)
  • PayPay(13.8%)
  • Apple、オリコ、NHKなど

これらを合計すると、全体の半分以上が有名企業を装ったものでした。


大量にフィッシングメールが来る…それって大丈夫?

最近、フィッシングメールが何通も届いて困っていませんか?
実は、それはあなたのメールアドレスがすでにどこかから漏れているサインかもしれません。

漏れたメールアドレスは、ネットの裏側で犯罪者の間で売買されていることもあります。一度漏れてしまった情報は、もう元に戻すことができません。

どうすればいい?

  • 新しいメールアドレスを作成し、信頼できるメールサービスを使いましょう。
    最近のメールサービスでは、送信元が正しいかをチェックして、公式マーク(アイコン)を表示する機能がついているものもあります。
  • 大事なサービス(銀行・ショッピング・公共料金など)の登録メールアドレスを順次切り替えることも検討してください。

フィッシング詐欺は多要素認証も突破されることがある?

実は最近のフィッシングでは、あなたが正しいと思って入力した情報を、裏でそのまま本物のサイトに転送してしまう手口が出ています。

その結果、SMSで送られてきた認証コード(2段階認証)までも、だまし取られてしまうケースがあるのです。

対応策は?

  • 不審な通知が来たときは、リンクをクリックせず、正規のアプリやサイトから確認しましょう。
  • もし、登録内容の変更や身に覚えのない決済の通知が来たら、正規のメールかどうかを確かめて、公式のサポート窓口に連絡してください。

パスワードの管理、もっと安全にするには?

スマートフォンやブラウザには「パスワードマネージャー(管理機能)」がついています。
これは、あなたが登録した本物のサイトでしかIDやパスワードを自動入力しないしくみになっています。

さらに最近では「パスキー」という仕組みも注目されています。

  • パスワードの代わりにスマートフォンだけでログインできる
  • 他人があなたのIDでログインするのが難しくなる

という、より便利で安全な方法です。


初めて見るサイト、こんなときは立ち止まって!

メールやSMSで届いたリンクから、いきなり個人情報を求められたら注意です。

  • クレジットカード番号
  • 口座情報
  • 携帯電話番号
  • ワンタイムパスワード

これらを入力する前に、一度立ち止まって考えてください。

  • この操作、本当に必要?
  • そのサイト、ちゃんとした運営者情報が書かれてる?
  • 同じような詐欺の事例が出ていないか?

を確認することが大切です。


Androidスマホの方は特にご注意を!

Androidのスマートフォンでは、SMSから不正なアプリ(マルウェア)をインストールさせようとする詐欺もあります。

  • SMSからアプリをインストールしない
  • Google Playプロテクトやウイルス対策アプリで定期チェックを行う

これだけでも、安心感がグッと高まります。


まとめ:詐欺は巧妙。でも、冷静に対処すれば大丈夫

  • メールがたくさん届く=アドレスが漏れているかも
  • 公式マークがついているメールかどうかを確認
  • IDやパスワードは自動入力やパスキーを活用
  • 怪しいときは「まず立ち止まる」が合言葉

どんなに巧妙なフィッシングでも、「あれ?おかしいかも」と気づくことが最大の防御になります。

それでは、また次回の「Today’s Security」でお会いしましょう。
安全なネットライフを!

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